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2011年5月 4日 (水)

女風呂の少年とちっちゃなおばちゃん

この前、久々に温泉へ行きました。
地元の人で溢れる平日の夜7時頃でした。

女風呂は喋る人は余りいなく、ピチャピチャと水の打つ音やプラスチックの桶の音だけ。見回せば、やや年配の方が多く、ゴシゴシとかかとを強くこすったり、猫背で髪を洗っています。
平らく削り出された石が敷き詰められたまだ新しい温泉。

私も体を洗い終えて内風呂へ入っていると、
小学3年生位の男の子が2人、タオルを振り回したり、スキップをしたり、手すりにぶら下がったり。。。

私の入っている大きなお風呂の窓際の濡れた石の手すりを、向こう側から平均台のように得意気につたって来て、ヒタヒタと私の後頭部を過ぎて、柱のそばまで来た。柱のところは3センチぐらいの出っ張りになってしまってて、それでもロッククライマーのように張り付き、頑張って向こうへ渡りきりました。

1人がやるともう一人が真似するのですが、さも自信なさげ。

子供達はやんちゃでつい目が行き、見てしまうと危なくてハラハラしてしまいます。

親は?誰か注意してくれる大人もいないようです。

私 「・・・・。」
私 「ねぇ、お父さんやお母さんは?」
少年「え、いないよ。」
私 「こういうところに上がって遊んじゃ頭を打ったりして危ないからね、ダメだよ」

子供達は2人で顔を見合わせ、私の話はなんとなくそれで終わった。。。

他人の子を注意するなんて。。。。でも大事なこと。
目の前で滑って転んだら絶対私のせいだ!と思ったんだもん。
子供が大怪我するのはやっぱり嫌だ。

裸ん坊の少年達はその後も艶々と楽しそうに過ごしてたけど、ちょっとおとなしくなった。

子供はそこに居るだけでタダかわいくて、愛らしくて、大人はつい見てしまう。気になってしまう。
子供は守ってもらうように出来ているんだね。

「子供は社会のもの」だと決められている。
だから私たち大人は、子供をしかっていいし、守っていいんだよね。

髪をドライヤーで乾かしながら、そんなことをいちいち自分に問い直してなんか情けないなぁ・・・なんて思った。

===

別の日。
スーパーを出たらにわか雨が降っていて、私は50メートル先のあっちの屋根の下へ行くだけなのに、「ちょっと弱まったらサッと行こう…」なんて雨に当たるのを躊躇してた。
しばしの間じっと雨宿り。
「あそこへ行くだけでしょ?傘に入れてあげますヨ?」
とちっちゃなおばちゃんがにっこりと横に立っていた。
私はお言葉に甘えて背を低くして傘の左側へ入り、ちっちゃなおばちゃんは腕をぐんと伸ばして、私を雨から守って一緒に歩いてくれた。

お礼を言っておばちゃんと別れてから、私は温泉で注意した子供のことを思い出していた。私はあのちっちゃいおばちゃんのように、人を助けられる大人にならなきゃならないな、って思った。
無視しないでくれてありがとうございました。

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